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学園祭に行こう!

門田 隆将

講談社

グループ:Book

ランキング:7160

価格:¥ 1,500

ポイント:15 pt

発売日:2008-11-21

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カスタマーレビュー

真実に迫る本  (2008-12-03)
一気に読了した。いつもながら門田氏のリズム感のある文章に、最後まで休むことを忘れてしまった。門田氏の特徴は、徹底した取材で、その対象となった人物がそれまで言われていた「風評」を覆すところにある。「甲子園への遺言」の“高さん”こと高畠導宏は、プロ野球界で“諜報野球の申し子”とも言われた人物だった。しかし、門田氏は高畠コーチがそれだけではない稀有なコーチであったことを見事に描き出し、それはNHKドラマの中で、弟子たちが直接登場して証言することによって正しさが証明された。今回もまた、PL学園を全国ナンバー1の強豪に押し上げた井元俊秀の知られざる半生を描き出し、その風評を見事にひっくり返した。しかし一部には、それを「一方的な賛美」としか捉えられない浅い読み方しかできない人もいる。根拠のない風評を真実だと思い込む風潮が蔓延する中で、常に「人間」を見届け、真実に迫ろうとする門田氏の姿勢に敬意を表したい。ジャンルこそ違うが、「なぜ君は絶望と闘えたのか」で見せた視点の鋭さは、この作品でも随所に感じられた。

日本人よ、自信を持とう。  (2008-11-27)
本書『神宮の奇跡』は、学習院大学が東都大学野球1部リーグで優勝を果たした執念の顛末を渾身の取材で伝えている。試練あり、喝采ありのドラマは、優勝シーンの描写だけにとどまらない。
 生死を賭け戦禍をくぐり抜けて帰還した投手・井元俊秀の半生を、キャプテン・田辺隆二の母への深い思慕を、皇太子(今生天皇)と野球とのかかわりと成婚の経緯を、監督・島津雅男が今日のPL学園の礎を築いた心の歴史を描き、美しい「日本人」の精神を人間くさく活写している。
 正直に言えば、私は何かをあきらめ、今の日本に生きることを嘆いていた。しかし筆者は、日本人を心から愛し、日本に誇りをもち、『神宮の奇跡』に登場する人物たちと同じような人生を歩んだであろう、高度経済成長を支えた日本人に敬意をあらわすことで、混迷の中にある今の若き日本人に「自信を持て」と諭している。
 筆者の日本人を見る目がはかりしれず優しいことに、胸が震える一冊である。



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