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最高の散文詩
(2005-02-09)
作品はストーリーのはっきりしない、散文詩的構成。
フェリーニの映画を作る悩み、混乱、まわりの人たちとのズレ、ジレンマ、人生においての意味、女性、などなど、そんな徒然の思いが数日という時間軸をもとに、過去や妄想のシーンを織り交ぜ巧妙に配置されている。
フェリーニ流のちょっと皮肉な描写も多く、設定はコミカルで軽く見ることもできるけど、こんな散文詩のような構成で伝えたいことをきちっと伝えることができるなんて!
映画最高の散文詩だと思う。
この時代、作品に恵まれたマルチェロ・マストロヤンニの的確な演技。クラウディア・カルディナーレのエキゾチックな野生的美しさ。
散文詩だからそこ、すべてが完璧に整わなければ成功できない。でも高度なテクニック以上に、底を流れるフェリーニの思考や思想の卓越した才能をまざまざと見せられる。
いつまでも見続けたい映画史に必要な作品。
フェリーニならではの世界!
(2003-06-11)
かなり映画好きな人には、お薦めです。独特の世界を創りだすフェリーニ自身の頭の中を映像化したものです。時間と現実、妄想、子供の頃の記憶が交錯しながら描き出されていきます。シュールな感じを与えるのですが、むしろ純文学のような趣きでしょうか。こういう内容の映画でありながら観るものを飽きさせないのは、フェリーニの個性的な演出と映像美にあるのでしょう。一度見た時と二度目、三度目が違った見方が出来る、芸術性が高い作品です。見るほどに面白くなるといいますか。マルチェロ・マストロヤンニが、いいですね。この映画を見るために、映画館を探し回ったことを覚えています。今は、ビデオで見ることが出来ていい時代になりましたね。


